2013J1-04 サンフレッチェ広島戦(ホーム)観戦記
バックスタンドから見ている限り岡根は空回りとまではいかないが、経験値があるとは言えないレベルで不安定な印象。ハイボールは競り勝ってもいたが、正確にコントロールできたとはいえず。相手のFW石原に厳しくいくのはいいけど、ボールとは関係ない部位に当たるプレイが多く、前半から繰り返したことで1枚目のイエローを早々に喰らうなど主審の印象悪かった。
清水が気合入っての勢いを出せたのはほんのキックオフからの5分くらいか。一回 広島っぽいカウンターを喰らってからは怖くなってアンパイなパスまわしになった。石毛が攻撃を急いて右サイドからやたら中央に動いたことが、純平のカバーエリアが広がり、高萩がフリーになることが増えたことで劣勢になった。
マイボールになっても、ディフェンスラインからボランチにわたりタイスケ、コウタがボールを持っても、同じ高さから次のプレイヤーの足元にしかでない。この時前線のFWは最終ラインにへばりついているし、八反田も衛星的な位置にいる。ボランチがあと少しドリブルで上がるか、縦にいる2人に速いボールをおっつけないとまったく攻撃が怖くない。広島相手には、個人的にテストしていた3ボラがいいとは思ってきたけど、結果が最近出てないから去年タイプの2ボラになったことで広島が易々とミスマッチな状況を作り、ライン際の2人のWBが最後まで邪魔くさい展開になった。
試合は、相手のスタイルを壊すことができなかった。そういう打ち合わせや事前対策はしてないからだろう。先週の失敗で、選手の意見を取り入れたことで、指揮系統もあやふやになり、選手と監督の折衷案でお茶を濁している。それじゃぁ簡単に勝てない。試合も、序盤に失点しながらも、途中まで凌げていたのはハードにアタックして守備は効果をあげていたし、青山とかもイラついていたから。ただ、ハードさはいいけど、ちょっとアフター気味なファールっぽさが目立っていたから相手の言い分が正しいかなと思った。何度かの試合中断みたいなタイミングで主審に注意されたのか、スタミナがなくなってきたのか、そのハードさも控えめになった、そこからは広島ペース。後半の2失点目が決まってからは、もうムリという雰囲気がピッチ内にも強まり、統制が取れなくなる。
岡根がレッドになったときに村松が1列下がったけど、そこ以外はポジションがはっきりしなかったな、守備陣を増やして失点を最小限にして最後に勝負するのかと思ったけど、そのまま。3点目、4点目からは広島が攻撃するのも飽きて、交代メンバーとおしゃれな攻撃を繰り返したから失点は4で済んだけど、いいときの浦和、鹿島、柏辺りならズタズタに5~6点はやられたんじゃない。広島の攻撃のよさですが、彼らのバックパスは攻撃を造りだす位置関係を修正し、受け手の位置を想像することが徹底できているが、清水の場合はとりあえず下げとく、で安易なスピードダウンを招いている。広島の最終ラインが低いとは思わなかったのは、そのパススピードが速いからあれくらいの間隔を確保するんだろうなと理解した。
現在は、清水の(自称攻撃的な)スタイルを貫くから大量失点する。サッカーの理論、戦術に100%正しい、勝てるというものはない。ただ、喧騒する相手の理論を受け入れずに持論だけで押しきるのはお互いにとってもよろしくない。メディアとゴトビ監督の健全な戦術トークは実現していないし、今は子供の喧嘩状態。某スポーツ新聞のように発言を意図的に曲げてみたり、掲載紙面を非難したり、非常にみっともない。金がない大分でプール監視人までバイトした強化部長が、こんな事でへこたれるわけなく、冷静にゴトビ監督を評価していると思います。ただ、簡単に出せる金がないのは事実なので後は無償でもやってくれる人を探すだけでしょ、そんな簡単には探せないだろうけど。
夢を高らかに語るアメリカ人と現実策を平行して提示してほしい日本人の異文化のぶつかり合いが続く中で、タイミングとしては日本人がアメリカ人の鼻柱を折ろうとしている。こっちとしても、「素直に応援はしたいけど、サポートを強制し痛みを分かち合うように促すようなコメントが少ない」のがどことなく否定的にならざるを得ない。後、選手もサポーターからも気になるフレーズは「一つ勝てばなんとかなる」。いや、内容を追求しないで結果にいっちゃうのは。NGワードだよなぁ。いずれにせよ勝ちきるためのベースがなくなっちゃった気がします。
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